「倍返し」は自身の波動低下を招くと思う
最近終了したテレビドラマで使われた「倍返し」という言葉が流行しました。 傲慢な上司に仕事上で仕返しをする物語のようでした。 私はこのテレビドラマは見なかったので詳細はよく知りませんが、予告編のようなものはよく目にしました。
やられたらやり返す。 しかも倍にしてやり返す。 しかしこれはお互い憎しみを生むだけです。 憎しみが憎しみを増殖していきます。 これでは心の平穏が得られません。 国対国では戦争に発展しかねません。 世界は今後争いを避けるよう、意識して平和を望む必要があると思います。
そのためには、”やられたことは徹底的に忘れる、つまり恨みは抱かない”ように自分の心を強く制御し、かつ”相手に恨まれるような行為は絶対しない”ように言動、行動を意識して慎まなくてはなりません。 しかし強く制御するのはとんでもなく難しいと思います。
やられっぱなしで何の仕返しもしないと、他人から「あいつは弱い奴だ」とか言われたりもするでしょう。 周りで陰口も言われるでしょう。 しかしそんなことは無視しましょう。 言いたい者には言わせておけば良いのです。 それよりも私は宇宙の法則にしたがって生きるべきだと思うのです。 自身の波動低下を招かないためにも。
原始仏典であるダンマパダに参考になる文言があります。 第1章選択より引用します。
ブッダの語る 覚醒への光の道 原始仏典「ダンマパダ」現代語全訳
パーリ語英訳 トーマス・バイロン 廣常仁慧 英文邦訳
・・・・・略・・・・・
「ああ、あのひとはどれほどひどく私を罵り、殴りつけ
打ち負かし、奪って行ったことか」
そうした思いを抱いたまま生きるなら、あなたは憎しみのなかに生きる
「ああ、あのひとはどれほどひどく私を罵り、殴りつけ
打ち負かし、奪って行ったことか」
そうした思いを捨て去るなら、あなたは愛のなかに生きる
この世界で、憎しみが憎しみを追いやったことはない
ただ愛のみが憎しみを追いやる
これはいにしえからの変わることのない法則
・・・・・・・以下略・・・・・・・
この詩編は美しい響きを持っていますが、この文言をイメージして実際に行動できるかと問えば難しいという答えが頭に響きます。 それならいっその事、釈迦になりきってみればどうでしょうか。 これは釈迦の諦観なんかではありません。 積極的な宇宙法則の実践への誘いです。 「この世界で、憎しみが憎しみを追いやったことはない。ただ愛のみが憎しみを追いやる」 。
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