« サッカリン ズルチン チクロ 甘かった | トップページ | 再掲載 大切なことはからだに注意を向けることです。 »

砂糖の恐怖

今年(2016年)の夏、映画 “シュガー・ブルース (家族で砂糖を止めたわけ)”を観ました。監督アンドレア・ツルコバァー (チェコの女性ドキュメンタリー映画作家)によるドキュメンタリー映画です。

この映画は、監督自身が3人目の子供を妊娠した際に妊娠糖尿病と診断されたのをきっかけに映画を製作したそうです。砂糖の秘密と真実を明らかにしていったドキュメンタリー映画です。当ブログの前回の記事「サッカリン ズルチン チクロ 甘かった」とこの映画「シュガー・ブルース」とを勘案して今思うに、私の幼少時は甘いものの欠乏の時代でしたが、かえってそれはよかったのかもしれない。

私は、しばしばカミさんとスーパーに買い出しに行きますが野菜を除けば砂糖の入っていない食品は皆無といっていいほどです。そして、美味しいと思わせる味付けにするため、食品には砂糖がたっぷり使われているようです。”砂糖は身体に悪さをする”という怖さを我々は持っていなかったため、知らぬ間に砂糖を口にしていました。塩については、減塩をうるさく云っていましたけれど、砂糖についてはそれほどではありませんでした。

以前、地球外知的生命体によるメッセージには「塩より砂糖に気をつけなさい」というのがありました。いずれにしろ取り過ぎには十分ご注意を。


「きっかけは、
3人目の子供を妊娠した時、自らが妊娠糖尿病と診断されたこと。アンドレアは不安に駆られると共に、生活から砂糖を取り除くことの難しさに直面します。スーパーマーケットでは、精製された砂糖が含まれていない加工食品を見つける方が至難の業。でも、精製された砂糖ってそんなに身体に悪いものなの?

キッチンから始まった彼女の探求は、砂糖の秘密と真実を次々に明らかにしていきます。妊娠から出産を経て
3人の子育てに忙殺されながらも、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの3大陸8
ヶ国を巡り、科学者や研究者、医師、糖尿病の患者、啓発活動家、政治家、食品関係のジャーナリストや弁護士、砂糖業界の関係者、健康食の提唱者たちなど、様々な人に取材を重ねる中で、彼女は砂糖の歴史を知り、やがて、多国籍企業と医療関係者、政治家らが一体となって利益を生み出す、強大な砂糖業界の闇に突き当たります。・・・・

つい百年ほど前までは、特権階級だけに起こる問題だった「砂糖の過剰摂取」は、現代においては戦争・紛争や飢餓、自然災害などと並んで、私たちの生命と健康を直接脅かす、世界規模の大問題となりました。けれどこの問題は、ひとりひとりが意識と食習慣を変えることで改善するという点で、戦争や自然災害などと決定的に異なります。それは、誰もが食卓で始められる“無血な革命なのだと訴える・・・」(映画のパンフレットより)


精製された砂糖は人を中毒にする危険性をはらんだ甘くて「白い」ドラッグなのです。
砂糖のタップリ入った美味しい物を食べ続け、あるいは飲み続け、糖尿病へまっしぐら。体調がおかしいと云って病院へ。そこで処方された薬を飲まされ続け、その薬が身体にいたずらして他の病気を併発する。薬が薬を呼び、ベッドから起き上がれなくなってしまう。こんな形にはなりたくないですね。

この映画の中で実際に科学者、研究者、医師などにインタビューをしていますが、パンフレットにその一部が載っているのでそれをご紹介します。番号と文字の強調は当ブログ管理人が付けました。

1.リチャード・ボドナー 
ニューヨーク市立大学心理学教授
アメリカ  ニューヨーク

「砂糖は血糖値をジェットコースターのように急上昇・急降下させる」

自身も
2型糖尿病を患ったというボドナー教授は、砂糖がいかにして糖尿病を引き起こすのかを熱弁する。

「砂糖は体内ですぐに分解されてブドウ糖になり、血糖値を急上昇させる。すると血糖値を下げるためインスリンが分泌され、ブドウ糖を脂肪や筋肉へと運ぶ。その結果、今度は血糖値が急降下して、また甘い物が欲しくなる。お腹がすいていなくても心理的に求めてしまうのだ。終わりのないこの悪循環が長期にわたって続くと
2型の糖尿病になる」


2.ゲイリー・
S・エグリントン
ニューヨーク病院産婦人科 科長
アメリカ 
ニューヨーク

「肥満や糖尿病は急激に増えた。これは突然変異などではなく、砂糖の過剰摂取をはじめとする食習慣の変化がもたらしたものである」

エグリントン医師は、こうした疾患の増加はここ
30年ほどの間に起きたことであり、その主な原因を砂糖であると指摘する。


3.ヨウコ・ノムラ 
ニューヨーク市立大学助教授/臨床研究者
アメリカ
 ニューヨーク

「砂糖は
ADHDや統合失調症、アルツハイマーなど、様々な脳疾患のりスタをもたらす」
ADHD
と砂糖との関係性を否定する意見も多い中、ノムラはその元凶が砂糖であると言ってはばからない。妊娠中の食事やストレスが子供に与える影響も大きい。
「胎児は無防備な存在。母親の食べた物を受け入れることしかできないの」



4.ブライアン・フー
マウントサイナイ医科大学微生物学者
アメリカ  ニューヨーク

「不適切な食事は、パーキンソン病や自閉症、ぜんそくなど免疫系の異常をもたらす」

ジユースを毎日飲む人と、たまにしか飲まない人では、体内に常在する細菌の構造が大きく異なると語るフ一博士。妊娠中の不適切な食事は、子供の体にも影響を及ぼし、特定の神経疾患にかかるリスクを増加させるという。



5.アデルベルト・ネリセン
クシ・インスティチュート・オブ・ヨーロッパ理事
オランダ  アムステルダム

「“自然食品”を売る多国籍企業にとって、それが本当に健康にいいかどうかは関係のないことだ」

ヨーロッパにおけるマクロビオティックの先駆者であるネリセンは、シュガーフリーを提唱し、長年にわたって実践してきた。今や自然食品と名のつくものは市場にあふれているが、その大半はジャンクフードだと彼は言う。


一方、アフリカでは多国籍企業が肥沃な土地を買い占め、地元の住民たちは飢餓や貧困にあえいでいる。そんな現状に、ネリセンは怒りをあらわにする。


6.キャシー・ドルジン(通称:ハイヴォルテージ)
砂糖を知るための教室 代表
アメリカ  ニューヨーク

「砂糖は麻薬のように体をむしばむ。でも人は、砂糖の安全性を信じて疑わない」

ウイリアム・ダフティの著書『シュガー・ブルース』を手に、「これは本ではないの、バイブルよ。私の人生を変えた」と言うドルジン。自身が若い頃に溺れたドラッグと砂糖の類似性に気づいた彼女は、《砂糖を知るための教室》を主催し、砂糖に関する正しい知識を広めるべく活動を続けている。彼女のポリシーは単純明快だ。
「私たちの方針は好きな食べ物を食べること。つまり体にいい物を好きになればいいの」


7.ドワイト・ランデル
心臓外科医
アメリカ  サンフランシスコ

「心疾患の本当の原因はコレステロールではなく高血糖だ。糖質の過剰摂取が血管を傷つける」

過去
5000回以上の心臓手術を手掛けてきたランデル医師は、多くの患者のコレステロール値に異常がないことに疑問を抱いてきた。

「コレステロールは、高血糖によって炎症を起こした血管壁を修復しているだけ。炭水化物中の糖質こそが、あらゆる心疾患の元凶なのだ」


8.マイケル・D・ガーション
コロンビア大学解剖学/細胞生物学部長
アメリカ  ニューヨーク

「脳と腸の間を行き来する信号の9割は、腸管神経系から脳に向かって送られている。脳が身体を統べているという従来の常識を覆すコペルニクス的発見だ」

著書「セカンド・ブレイン~腸にも脳がある!」で、この事実を発表し世界に衝撃をもたらしたガーション博士。

著書の中で、彼はこう語っている。“とても信じられないことかもしれないが、あの醜い腸は心臓よりもずっと賢く、「豊かな感情」を持っている。脳や脊髄からの指令がなくとも反射を起こせる内在性神経系を持っている臓器は腸だけなのだ”



9.トーマス・スミス
糖尿病のための自己啓発本著者
アメリカ
 コロラド州 ラブランド

「昔は砂糖の年間消費量は
11キロだった、それが今では1日で数百グラムだ」

2
型糖尿病を患ったスミスは、身体にダメージを残す処方薬には頼らず、糖尿病の元となる食品を断つことによって、わずか3カ月半で病を克服した。


10.ガリー・トーブス

科学ライター/ジャーナリスト

アメリカ
 オークランド

これが刑事事件の裁判だったらと想像してみてください。起訴内容は殺人罪で、犠牲者の数は毎年数百万人。その第一容疑者がまさに砂糖なのです」

砂糖業界の闇について調査を続けてきたトーブスが最大の罪だと主張するのは、1975年、 当時のハーバード大学栄養学部長フレツド・ステアが書いた報告書である。「《食事における砂糖》と題されたこの報告書は、FDA(米国食品医薬品局)が砂糖を安全だと結論づける根拠となり、世界中に砂糖の安全神話が広がりました」

ステアは長年にわたり、砂糖メーカーや大手飲料・食品メーカーから多額の資金を得ていたが、そのことは報告書のどこにも書かれていない。


11.ハンス・ウルリッヒ・グリム
食品探偵/ジャーナリスト
ドイツ  シュトゥットガルト

「非感染性疾患の死者は年間3500万人。そのうち喫煙が原因で亡くなる人は約14パーセント。それ以外のほとんどは砂糖が原因だ」

自らを食品探偵と名乗るハンスもまた、食品業界の裏側を調査してきた人物の1人だ。これほど健康に害をもたらす砂糖が、なぜ規制されないのか? その問いにハンスはこう答える。

「喫煙が有害だと世間に浸透するまで、何十年もの歳月がかかった。変化には時間がかかるのだ」


12.ハワード・モスコウィッツ

市場研究者/心理物理学者
アメリカ  ニューヨーク

「私たちの仕事は、原料の配合を研究し最も消費者を虜にするポイント(=至福点)を導き出すことだ」

大手食品メーカーとともに、パスタソースから飲料、菓子、甘味料に至るまで大ヒット商品を次々と生み出してきたモスコウィッツ。

「粉末ジュースもゼリーの素も、みんな私の子供たちだ。全ては基礎科学をビジネスに応用した成果だ。」 食品メーカーは、よい製品を適正価格で売ろうとしているだけであり、消費者が買いすぎたり食べ過ぎたりする責任を企業に問うのはお門違いだと彼は言う。「食品メーカーは麻薬を売る犯罪組織とは違うのだ」と。


13.ミシェル・サイモン

弁護士
アメリカ  オークランド

「食品メーカーは、何十年も前から、宣伝文句と原料を巧みに操作してきた」

古いシリアルのポスターを手に、弁護士のサイモンはそう指摘する。「安全でヘルシーなお菓子」というキャッチコピーが、数年後には「安全でヘルシーな“シリアル”」に取って代わり、果糖ブドウ糖液糖が敬遠されるようになると原料を砂糖に変える。だが商品の本質は変わらない。

「箱入りの食品に頼っていてはダメ。本物の食品を食べなくてはね」


14.ビル・モニング

カリフォルニア州上院議員
アメリカ  サクラメント

「カリフォルニア州では、予防可能な疾患のために年間最大200億ドルが費やされている」

この不条理な現実の前に、モニング上院議員が考案したのが、砂糖入りの飲料水に1オンスあたり1セントの課税をするというソーダー税だ。しかし飲料メーカーによる反発は激しく、実現は厳しい。実際、2013年に彼の提案は棄却されてしまう。

「政府がキャンペーンに費やす予算より、メーカーが宣伝に費やす予算の方が巨額なのだ」


15.マーティン・ピジョン
欧州企業監視団体の調査員

「EFSA(欧州食品安全機関)の専門家の59パーセントが、業界と何らかの関係を持っていたんだ」

ピジョンが所属するコーポレート・ヨーロッパ・オブザバトリー(CEO)は、EU内の決定に対し特権的な立場と影響力を持つ企業及びそのロビー団体について、調査とキャンペーンを行う団体だ。調査の結果、EU市場への食品の流通の可否を判断するEFSAと、企業との癒着の実態が明らかになった。


16.ロベルト・ベルトリーニ
世界保健機関
ベルギー  ブリュッセル

  「守れたはずの多くの健康が、一部の人の利益のために損なわれている」


世界保健機関のEU担当であるベルトリーニは、開発途上国で起きているある矛盾を指摘する。元々栄養失調に苦しんでいた地域で、肥満が増加しているというのだ。実際そうした地域において、現代的な小売りチェーン店が増え、以前は手に入らなかった加工食品や清涼飲料水、スナック菓子などの供給が急速に増えている。「このままでは非感染性疾患の医療費はかさむ一方」と、ベルトリーニは、警鐘を鳴らす。


17.ジャンヌ・フファン・デン・フーフエル
哲学者/マクロビオティック講師
オランダ  ギュルデンベルグ
 

「貧困にあえぐ子供たちにこんな食事を与えるなんて、犯罪行為よ」
アフリカに届けられる栄養食品の甘い匂いを嗅ぐなり、そう一喝するジャンヌ。マクロビオティックの講師として
20年以上のキャリアを持つ彼女は、健康とバランスに配慮した食事の普及に努めている。
 
「こんな砂糖まみれの食品では、一時的な栄養失調は凌げても、丈夫な体は作れない」

以上

|

« サッカリン ズルチン チクロ 甘かった | トップページ | 再掲載 大切なことはからだに注意を向けることです。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事